建具の豆知識

二重のサッシが音を防ぐ

「毎日車や電車の音がうるさい」「小さい子どもがいるので、なるべく騒音を抑えたい」そのようにお考えでしたら、サッシを二重にするのがよいかもしれません。というのも、騒音と言うものは窓から侵入するからです。例えば住宅の外壁は、合板や断熱材などによって厚さは10cm以上もあります。それに対し、窓ガラスの厚みはせいぜい5mm程度しかありません。また、現在普及しているアルミサッシは使いやすい反面、軽量で音が侵入しやすい構造になっています。さらには金属の共振効果もあり、防音に対してはあまり期待できないというのが現状です。中には防音ガラスを設置しているご家庭もありますが、サッシ次第ではその性能も充分に発揮されないのです。
そこでお勧めしたいのが、サッシを二重にすることです。サッシを二重にする事で、サッシ間の空気の層がクッションとなり、音の大きさを緩和してくれるのです。二重サッシの効果はそれだけでなく、空気の層が断熱材の代わりとなることで、断熱性能も向上するのです。ただし、ただサッシを二重にすれば良いというわけではありません。まず、空気層が薄すぎれば防音効果は発揮されません。また、ガラスの厚さが同じ場合共振によって振動してしまうので、音はあまり小さくなりません。
このように建具を交換することで、屋外から侵入してくる音はもちろん、屋内から放出してしまう音も軽減する事ができます。そうすることで、音によるトラブルを防ぐ事ができるでしょう。ただし、その施工には知識と技術が必要不可欠です。特にガラスを扱うものは危険性も高いですので、遠慮せずに業者の方にご依頼されたほうが良いでしょう。

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